慌ただしく日々が過ぎ、久々の投稿になってしまいました。

昨年は引っ越しや製作など様々な出来事に夢中になり、失敗諸々も含め微笑ましく、なかなか充実した一年だったと振り返っています。
今年も引き続き充実した明るい一年になりますように。

春がもうすぐそこまで来ていますが、国産羊毛の手紡ぎ毛糸でプルオーバーが編めました。
新潟県のチェビオット系の羊毛を使っており、標準ゲージより少し詰め気味に編んだのであたたかく丈夫なセーターになっています。
デザインも長く着られるようにシンプル。

模様も色もないプレーンな毛糸ですが、傷まないよう丁寧に紡がれた羊毛のイキイキとした様子・手触りは編んでいても飽きが来ず、よせては返す穏やかな波のように変わる糸の太さが心地よい。
手紡ぎの毛糸を編んでいる時間はとても豊かで穏やかな気持ちで過ごせます。
このニットを着るたびに、穏やかな時間を思い出し満ち足りた気持ちになるのでしょう。

国産チェビオット系手紡ぎ毛糸100%
4号棒針(ゴム編みは2号)
メリヤスゲージ 22.5目32段(10cm)
重さ 443g

155cm Mサイズぐらい。

このプルオーバー、実は一度編んだものを解いて編み直した作品です。
ゲージの数字を信用し過ぎて、計算した段数だけ編んでいったら小さいサイズに仕上がってしまったのです。
実際にメジャーで編んだ長さを測りながら編めばこんな失敗はしなかったのかもしれません。
でも、手編みは間違えても編み直しができるので、こうして丁度いいサイズに仕上げることができました

パターンは自分の体に合うように製図しました。
製図が大変な場合は洋裁のカットソーなどの型紙がそのまま使えたりするので自分に合うものを探してみてもいいと思います。

太さにばらつきのある手紡ぎ毛糸なのでゲージがブレてしまう点だけ注意が必要。
でも、時々でいいので編んだ長さを確認さえしていたら大丈夫ですよ。

編み物はタテヨコじゅうぶんに伸びるから、サイズが少々違ってもちゃんと着れます。
何かあっても解いて編み直せるので大体のことは「取り返し」がつきます。
教科書通りの方法にこだわってしまうと難しく見えてしまって手が進まないことがあるかもしれません。
ですが、まずは細かなことをあまり気にせず大らかに楽しんでいただけたらな、と願っています。